Spotifyは先日、全世界で8,300万人の有料会員数を獲得したと発表しました。これはApple Musicの4,000万人の2倍以上です。これはSpotifyにとって前四半期比10%の増加であり、このストリーミング音楽サービスが、少なくともユーザー数全体ではApple Musicをはるかに上回っていることを如実に示しています。

Spotifyの有料会員数はアナリストの予想を上回っています。ロイター通信によると、当初の予測では8,200万人とされていました。

Spotifyの有料会員数は増加傾向にあるものの、同社が潤沢な資金を稼いでいるわけではない。実際、Spotifyは依然として赤字経営であり、この状況がすぐに改善する可能性は低い。

Spotifyは第2四半期に4億6000万ドルの損失を出しました。前年同期は2億2000万ドルの損失でした。利益ではなくユーザー数の増加に重点を置くという同社の戦略は、「売上ごとに損失を出しているが、売上でそれを補う」という姿勢に似ています。

それに比べて、Appleは事業規模がはるかに大きく、Apple Musicに十分な資金を投じています。iPhoneとMacのメーカーであるAppleは無料プランを提供していないため、3ヶ月の無料トライアル期間を過ぎたユーザーは全員有料会員です。

Appleのストリーミング音楽サービス全体の加入者数はSpotifyよりも大幅に少ないものの、Appleは同市場で利益を上げる可能性が高い。また、Apple Musicをより大きなストリーミング音楽サービスとして見せるために米国の加入者数を恣意的に抽出しても、全体像が把握できないことを改めて示すものでもある。