Apple株主による公開書簡、iOSのペアレンタルコントロール強化を要求 [更新]

Apple株主による公開書簡、iOSのペアレンタルコントロール強化を要求 [更新]

Appleの株主である活動家2名(Jana Partners LLCとカリフォルニア州教職員退職年金基金)は公開書簡の中で、同社に対しiOSのペアレンタルコントロール機能の拡充を要請した。また、iPhoneの過度な使用がメンタルヘルスに及ぼす影響についても調査するよう求めている。

公開書簡

私たちは証拠を検討した結果、若い消費者が製品を最適な方法で使用していることを保護者が確認できるよう、Apple がより多くの選択肢とツールを保護者に提供する必要があることは明らかだと考えています。

これはソフトウェア(ハードウェアではない)の問題であり、他の多くのテクノロジー企業とは異なり、Apple のビジネス モデルは製品の過度の使用を前提としていないことを考えると、そうすることで Apple に脅威を与えることはありません。

iOSのペアレンタルコントロール

iPhone の設定で iOS のペアレンタル コントロールを有効にします。
iOS設定の制限領域はペアレンタルコントロールとして使用できます

念のためお伝えすると、iOSにはすでにペアレンタルコントロールが搭載されており、「設定」>「一般」>「機能制限」からアクセスできます。しかし、この通知書にも記載されているように、これはあくまでも二者択一のコントロールです。保護者は、お子様が特定のアプリにアクセスできないようにしたり、特定のコンテンツを購入できないようにしたり、特定のレーティングのコンテンツに制限したりすることができます。

投資家らが挙げる高度な iOS ペアレンタルコントロールの例として、セットアップ時に保護者が iPhone ユーザーの年齢を設定できるようにする、スクリーンタイムや電話の使用時間に制限を設ける、ソーシャルメディアアプリをブロックする、などが挙げられる。

Appleはアクティビスト株主の影響を受けにくい傾向がある。しかし、これは同社の経営陣にとって関心を引く問題かもしれない。Appleはすでに、最新のApple Heart Studyなど、特定の健康研究を実施している。公式のメンタルヘルス研究は有益となる可能性がある。心理学者をモバイルゲーム中毒に仕立て上げるために利用するのではなく、Appleは心理学者委員会を本来の目的、つまり人々を支援するために活用できるだろう。

アップデート

Appleはこの書簡に返答し、今後のiOSアップデートで新機能と機能強化を計画していると述べています。iOS 12以降でこれが実現するかどうかはさておき、Appleはユーザーの声に耳を傾け、この問題に取り組む価値があると考えているようです。

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