ロンドン発 ― 欧州の監視機関は、GDPR違反に対する罰金の科し方はまだ始まったばかりだと警告した。ある監視機関は、2018年は「移行の年とみなすべきだ」と警告した。

報告された侵害の「大幅な増加」
国際プライバシー専門家協会(IAP)がロンドンで主催した会議で、英国情報コミッショナー事務局(ICO)のスティーブン・エッカーズリー氏は、英国がオランダとノルウェーの同僚と協力し、罰金の計算に「マトリックス」を作成したと述べた。これは非公開だが、関係機関が「ツールキット」として使用している(The Register経由)。
エックスサーズリー氏はまた、データ侵害の報告が「大幅に増加」していると述べた。GDPR施行後1ヶ月で1,700件に上った。組織は「念のため」報告していると彼は述べた。その結果、同組織はデータ管理者が正式な通知を行う必要があるかどうかを判断できるよう、専任チームを設置した。
Googleが支払った罰金の大半
同じ会議で講演したフランスのデータ監視機関CNILのマティアス・ムーラン氏は、2018年はGDPRにとって「移行の年とみなすべきだ」と述べた。同組織はGoogleに5000万ユーロの罰金を科した。このGoogleへの罰金は、GDPRに基づいて科された5596万ユーロのほぼ半分を占めている。
欧州データ保護委員会が2月に発表した報告書によると、GDPRが2018年5月に施行されて以来、合計206,326件の事例が報告されている。アップルのCEOティム・クック氏は、米国でこのような法律が制定されることを強く支持している。