Appleでは大規模な人材流出が進んでいる模様で、中には大物社員も含まれている。Power  Onニュースレター最新号では、 ブルームバーグのマーク・ガーマン氏が、大規模な人員流出が見られているチームの一部を紹介している。また、ガーマン氏はAppleのiCloud、ヘルスケア、AIチームからの人材流出の背景にある2つのシナリオについても解説している。

最新の大量人事にはiCloud、ヘルスケア、AIチームのビッグネームが含まれる

最も大きな退職者には、ヘルスケアAI研究を担当していたエミリー・フォックス氏と、クパチーノのクラウドインフラチームの重鎮であるルスラン・メシェンバーグ氏がいます。他にも、Netflix、Amazon、Googleなどの大手テクノロジー企業からAppleに採用されたエンジニアたちが退職しています。

フォックス氏は今年後半にスタンフォード大学の教授職に就くため、クパチーノを離れる。メシェンバーグ氏はApple入社前はNetflixでバイスプレジデントを務め、先日Googleのコアサイト信頼性エンジニアリング担当バイスプレジデントに就任した。

これは Apple のせいなのか、それとも単にテクノロジー企業の採用の性質によるものなのか?

ガーマン氏は、この大量離職率を説明する2つのシナリオを示唆している。1つは、より肯定的なシナリオであり、テクノロジー業界のキャリアにおける自然なライフサイクルである。Appleは近年、「異例の数」のエンジニアを採用している。これには、Netflix、Amazon、Googleなどの企業出身者も含まれる。ガーマン氏は、このような高い採用率には、高い離職率も伴う可能性があると示唆している。

一方、クパチーノは最近、物議を醸すオフィス復帰方針を発表し、多くの人々の眉をひそめました。「対面でのコラボレーションは[Appleの]文化と[その]未来にとって不可欠だ」と主張し、あらゆる「i」製品を製造するこの企業は、しばらくの間、2021年9月に全従業員をオフィスに復帰させると主張していました。

最近のCOVID-19感染者数の急増により、Appleはオフィスへの復帰義務を少なくとも2022年まで延期することにしたが、それでも一部の従業員は不快感を抱いているのは間違いない。