Apple、BYOD企業プログラムを非公開化へ

Apple、BYOD企業プログラムを非公開化へ

これは消費者向けテクノロジーだけではありません。Appleは、BYOD(Bring Your Own Device)プログラムなど、企業向けテクノロジーのプライバシー強化にも取り組んでいます。Appleは新しいタイプのモバイルデバイス管理を発表しました(TechCrunch経由)。

MDM登録

Appleは新しいシステムを説明するビデオをこちらで公開しています。新しいシステムは3つのコンポーネントで構成されています。

  • 管理対象Apple ID
  • 管理対象Apple ID用の別のAPFSボリューム
  • IT 部門の管理能力が限られている

これは、個人データと仕事用データを分離して管理するために設計されています。管理対象Apple IDは、会社のIT部門によって作成された仕事用IDです。このIDは、別のAPFSボリュームに保存され、別の暗号化キーが使用されます。登録期間が終了すると、ボリュームとキーは破棄されます。

WWDC 2019 MDM BYOD

このボリュームには、管理対象のサードパーティ製アプリによって保存されたデータ、Apple Notes の管理対象データ、パスワードと証明書の管理対象キーチェーン、管理対象アカウントの認証資格情報、完全なメール本文を含むメール添付ファイルが含まれます。

IT部門は個人用アプリとそのデータを管理できなくなります。また、この新システムへのユーザー登録では、UDIDやその他の永続的な識別子は提供されません。MDMサーバーで使用される新しい登録IDが作成され、登録が終了すると破棄されます。

個人データも会社のVPNを経由しません。会社のドメインに一致するトラフィックのみが通過します。例:mail.work.com はVPNを通過できますが、mail.personal.com は通過できません。

さらに読む:

[セキュリティ上の懸念からペアレンタルコントロールアプリが削除されたと Apple が主張]

[ MDMハッキングにより13台のiPhoneが悪意あるアプリで攻撃される]

Knowledge Network