Appleはフォーカスモード中に通知バッジをオフにするユニバーサルスイッチを導入していないため、回避策に頼る必要があります。iMessageでフォーカスフィルターを使用する、Dockを非表示にする、アプリごとにバッジ通知を無効にする、メールをあまり使わない受信トレイに設定するなどの方法があります。これらはすべてシステム設定で設定できます。では、適切な設定方法を詳しく見ていきましょう。
iMessageのフォーカスフィルターを設定する
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フォーカスフィルターを使用すると、どの会話にアラートを表示するかを制御できます。連絡先リストが空の状態でiMessageを追加すると、メッセージの配信を停止することなくバッジアイコンがブロックされます。これは、フォーカスモード中にiMessageバッジをネイティブで切り替える機能に最も近い回避策です。
- システム設定> Focusを開きます。
- アクティブなフォーカス モード(例: サイレント、ゲーム、睡眠、仕事) を選択します。

- [フォーカス フィルター]の下で、[フィルターの追加] をクリックします。

- メッセージを選択し、ユーザーリストによるフィルターを有効にします。

- リストを空のままにしておきます。
2. ドックを一時的に非表示にする
トラブルシューティングは面倒です。とにかく早く集中したいなら、Dockを完全に非表示にすることをお勧めします。通知の数を目立たなくできる、シンプルながらも効果的な回避策です。皮肉なことに、設定をいじり続けること自体が集中力の低下につながるため、このオプションを使えばより早く作業に戻ることができます。
- システム設定>デスクトップとドックに移動します。
- Dock を自動的に非表示/表示するをオンに切り替えます。

3. 特定のアプリのバッジを無効にする
システム全体の通知に影響を与えることなく、アプリごとにバッジをオフにできます。これは、Slackやメールなど、バッジが多すぎるアプリに便利です。Dockの機能を損なうことなく、集中的に整理できる方法です。
- システム設定>通知 を開きます。
- アプリを選択します。
- バッジ アプリケーションアイコンをオフにします。

- オプションで、Alert Style をNoneに設定することもできます。
4. アクティビティの少ないメール受信トレイを使用する
Apple Mailはフォーカスフィルターをサポートしています。あまり使用しない受信トレイを選択すると、他のアカウントにメールが届いても未読数は表示されません。これにより、メールを完全に無効にすることなく、バッジによる管理が可能になります。
- システム設定>フォーカスに移動します。
- フォーカスモードを選択します。
- [フィルターの追加]をクリックします。
- メールを選択します。

- トラフィックの少ない受信トレイを選択してください。すべてのアカウントで毎日大量のメッセージが届く場合は、このステップ用にダミーアカウントを作成することもできます。
Appleがバッジ切り替え機能をまだ導入していない理由
macOSには、フォーカスモード中に通知バッジを無効にするシステム全体の切り替え機能がありません。これは主に仕様によるものです。Appleは開発者にUNUserNotificationCenterフレームワークを通じてバッジをトリガーする機能を提供しています。しかし、フォーカス状態に基づいた動作は強制されていません。つまり、バッジはバナーやアラートとは別扱いとなり、グローバルな制御が困難になっています。
おやすみモードやロック画面の通知とは異なり、バッジは永続的なUI要素です。バッジを動的にオフにするには、各アプリの設定とのより深い連携が必要になりますが、macOSは現時点ではこれをサポートしていません。Appleがネイティブコントロールを追加するまでは、手動で管理する必要があります。
macOSで集中力の妨げになるものを管理するには、いくつか手動での手順が必要ですが、Appleがより良いバッジコントロールを導入するまでは、これらの回避策でコントロールを維持できるでしょう。もしVision Proを使っている、あるいは使う予定があるなら、Appleは先を見据えているかもしれません。最近発見された特許によると、専用のフォーカスモードがVision Proにも搭載される可能性があります。