
Instapaper、GDPR遵守のためEUでのサービスを一時停止
Instapaperを使えば、ウェブページにタグを付けて後で読むのが簡単になります(ただし、EU加盟国では対象外です)。このサービスは、一般データ保護規則(GDPR)への準拠のため、5月24日よりEU内で一時的に停止されます。

GDPRは、EU居住者にオンライン情報とデータの管理権限を与える法律です。ウェブサイトが個人情報を保存するには明示的な同意が必要となり、企業がオンラインで収集した情報をどのように利用するかが制限され、ウェブサイトはユーザーが保存している個人情報をダウンロードできるようにする必要があります。
テクノロジージャーナリストのオーウェン・ウィリアムズ氏はツイッターでInstapaperを批判し、「やばい、GDPRのせいでInstapaperは24時間以内に通知もなしにヨーロッパで事実上消えることになる」と述べた。
やばい、Instapaper は GDPR のせいで 24 時間以内の通知でヨーロッパで事実上停止になるらしい。?♀️ pic.twitter.com/JNQzzxOsiE
— ⚡オーウェン(@ow)2018年5月23日
EUのInstapaperユーザーにとって、これは間違いなくフラストレーションの種です。特にGDPRが2年前に施行されたことを考えるとなおさらです。施行は5月25日(金)に開始される予定です。
GDPRへの準備は多くの企業にとって非常に複雑であり、Instapaperは親会社であるPinterestと共有されるデータの取り扱いをどうするかを模索しているところかもしれません。とはいえ、詳細を詰めるのに2年もの時間があったことを考えると、EUユーザーに24時間以内に通知するのは非常に受け入れがたいことです。