テスラは、一部のユーザーが同社の車両を運転中に意図しない加速を経験したという主張を否定した。また、そのような事態を回避するために導入しているシステムについても明らかにした。

テスラ、意図しない加速の主張に反論

CNBCは先週、ブライアン・スパークスという名の独立投資家が、米国道路交通安全局（NHTSA）の欠陥調査局に対し、ドライバーによるクレームの調査を依頼したと報じた。彼は127人の苦情申立人の名前を含む請願書を提出した。

テスラは月曜日に発表した声明で、この請願は「全くの虚偽」であり、スパークス氏は同社株の空売り筋だと主張した。同社は「ドライバーが自分の操作に反して車両が加速したと主張するすべての事例について、当社は調査を行っています」と強調した。さらに、「車両のデータを入手したすべてのケースにおいて、車両は設計通りに作動したことを確認しました」と述べた。

テスラの声明はさらにこう述べている。

アクセルペダルの踏み間違いによる事故は、路上のほぼすべてのメーカー/モデルの車両で発生しているとされていますが、モデルS、X、3車両のアクセルペダルには2つの独立した位置センサーがあり、エラーが発生した場合、システムはデフォルトでモーターのトルクを遮断します。

ドライバーを保護するためのシステム

テスラはまた、こうした事故をどのように回避しようとしているかを明らかにした。「アクセルペダルと同時にブレーキペダルを踏むと、アクセルペダルの入力が無視され、モーターのトルクが遮断されます」と同社は述べた。「トルクに関わらず、ブレーキを持続的にかけ続けることで車は停止します。」

さらにテスラは次のように説明した。

また、オートパイロットセンサースイートを活用して、ペダルの踏み間違いの可能性を検知し、ドライバーの意図しない操作であると確信できる場合には、トルクをカットして事故を軽減または防止します。各システムは独立しており、データを記録するため、何が起こったのかを正確に調査することができます。

NHTSAによると、これらの疑惑はテスラ車50万台に関係する可能性がある。NHTSAはまもなくこの問題について正式な調査を開始するかどうかを決定する予定だ。NHTSAには最終的に車両リコールを命じる権限がある。