アップル、ダイアログ・セミコンダクターのチップ設計者300人を3億ドルで買収

Appleは、Dialog Semiconductorから300人のプロセッサ設計者と複数の特許を買収し、カスタムチップチームを強化する。iPhoneとApple Watchのメーカーである同社は、この買収に3億ドルを投じる。

両社は長年の協業実績があり、iPhoneおよびiPad向けの電力管理チップの開発で協業してきました。Dialogのリソースの一部を社内に取り込むことで、Appleはカスタムチップの設計をより細かく管理できるようになります。

Appleのハードウェア技術担当上級副社長、ジョニー・スルージ氏は「Dialog社はチップ開発において深い専門知識を有しており、長年にわたり当社製品をサポートしてきたこの優秀なエンジニア陣が、今後はAppleで直接働いてくれることを大変嬉しく思います」と語った。

[ Appleは2019年に独自のiPhone電源管理チップに移行すると報道]

これはAppleがDialogとの提携を解消することを意味するものではありません。両社は引き続き、電力管理、充電、オーディオ、ミックスドシグナルチップの分野で協業していきます。Appleは今後3年間の費用負担として、Dialogにさらに3億ドルを前払いします。

AppleとDialogは2019年上半期に取引を完了する予定だ。