iCloudの信頼性を低下させるサーバー問題により、Appleへの不満を募らせる開発者が増えています。この問題は深刻で、iCloud対応アプリが正常に同期できない状態です。この問題は2021年11月から発生しており、Appleは公式には一切言及していません。これに対し、開発者たちはiCloud同期の代替手段を考案しています。
iCloud 同期の信頼性が低いアプリが多数存在
多くのアプリはデバイス間のデータ同期にiCloudを使用しています。しかし、このサーバーの問題により、iCloud同期がランダムに中断される問題が発生しています。一部のアプリユーザーでは、エラーメッセージが表示され、問題が悪化しているようです。
開発者たちは、自社のアプリは長年問題なく動作してきたと主張しています。しかし、アプリ自体には何の変更も加えていないにもかかわらず、突然、サービスが利用できないことを意味する「HTTP 503」エラーがユーザーに表示され始めています。
言いたくはないのですが、iCloudは信用できません。ここ数年で改善が見られるようになっただけに、本当に残念です。
iCloud を使用するすべての製品で、データのバックアップが可能になります。https://t.co/uVCYBrX9Kr
— クレイグ・ホッケンベリー(@chockenberry)2022年1月24日
IconFactoryの開発者であるクレイグ・ホッケンベリー氏は最近、「iCloudは信用できない」とツイートしました。同社のiCloud対応製品は現在、iCloud同期とは別にデータバックアップが行えるように書き換えが進められています。
iCloud同期を捨てるか、フェイルセーフを作るか
IconFactoryは、メモアプリ「Tot」を皮切りに、2つ目の自動バックアップ機能を導入します。この機能により、MacのローカルディスクとiCloudの両方にすべてのメモのコピーが保存されます。

ホッケンベリーは、アーティスト向けアプリ「Linea Sketch」が次のアップデートとなると述べている。他の開発者も同様の対策を講じており、同様のエラーが発生した場合にiCloudのステータスを表示するダッシュボードも提供している。
iCloud のこうした不具合は、開発者にとって様々な頭痛の種となります。ユーザーは問題が Apple 側にあることを知らないため、同期が意図したとおりに機能しないとアプリのせいにしてしまいます。
今のところ、iCloud の問題に直面しているアプリユーザーは、おそらく Apple 側の問題だと考えて構わないでしょう。アプリ開発者は、Apple に報告を続け、データのバックアップ方法を提案する以外に何もできません。