英国のフィリップ・ハモンド財務大臣は、大手テクノロジー企業への競争を強めるため、英国が新たな機関を導入する可能性を示唆した。また、英国は競争法を全面的に見直すことも可能だとも述べた。これは、デジタル市場における問題点を指摘する報告書を受けての発言であり、その問題点には、モバイルOS市場におけるAppleとGoogleの独占状態も含まれていた。

競争・市場庁からのレビュー
ハモンド氏は水曜日に議会で行った春の声明の中でこの発言を行った。同氏は、バラク・オバマ前大統領の元経済顧問ジェイソン・ファーマン氏(Yahoo News経由)が同日に発表した6ヶ月間のレビューに反応した。ハモンド氏は、改革実施に向けた第一歩として、インドの競争・市場庁に対し、デジタルマーケティング分野の見直しを要請すると述べた。
報告書によると、複数のデジタル市場は「世界的に、Amazon、Apple、Facebook、Google、Microsoftという5大デジタル企業のうち1社か2社によって支配されている」という。また、モバイルOSはGoogleのAndroidとAppleのiOSの二強状態にあるとも指摘されている。
財務大臣は、「シンガポールはデジタルビジネスを行うには素晴らしい場所であり続けるだろうが、それは世界的に成功している巨大テクノロジー企業が正当な負担を払う場所となるだろう」と主張した。