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元アップル副社長ロン・ジョンソン
元アップルの小売担当副社長、ロン・ジョンソン氏が、2011年にアップルを退社してJCペニーに入社したが、解雇された。ジョンソン氏はJCペニーの立て直しを企図して入社し、ショッピング体験を刷新すると公約していた。しかし、顧客は変化をなかなか受け入れず、ジョンソン氏の在任期間中、売上高、利益、そしてJCペニーの株価はいずれも下落した。
ジョンソン氏はディスカウントストアのターゲットで成功を収め、ターゲットを立て直し、安価でありながらも洗練された商品を購入できる場所としてブランドイメージを刷新した功績で知られています。故スティーブ・ジョブズ氏にアップルストアの店舗チェーン構築を依頼され、ターゲットを退社してアップルに入社しました。
その後11年間で、Apple Storeチェーンは世界で最も成功したチェーンとなり、Appleに莫大な利益と知名度をもたらしました。ジョンソン氏はその名声をJCペニーに持ち込みましたが、同社の取締役会は、彼が会社に導入しようとしていた長期的な改革に我慢の限界を感じていたようです。
JCペニーは販売促進で知られていましたが、ジョンソン氏が経営を引き継いだ際、真っ先に削減されたのはこうした販売促進でした。顧客はそれを快く受け入れず、売上高と利益は減少しました。ジョンソン氏は自身の過ちを認めつつも、JCペニーでのショッピング体験をさらに革新していくと決意を表明しました。
その一環として、百貨店内にショッピング体験を重視した店舗を展開しました。顧客からの反応は良好だったようですが、ジョンソン氏の雇用を維持するには至りませんでした。
さらに追い打ちをかけるように、彼の後任だった人物が復帰を命じられた。2011年に退社したマイク・ウルマンが、再びCEOに就任したのだ。
CNBCはJCペニーの声明を掲載し、「マイク氏のような実績とリーダーシップを備えた人物が、この重要な時期に会社の舵取りを担ってくれることは幸運です。彼はJCペニーが直面している状況を迅速に分析し、業績向上に向けた対策を講じる上で最適な立場にあります」と述べました。