今週のTikTokの（短期間の）禁止措置を受けて、ユーザーは競合するショート動画アプリを探し始めました。有力な代替アプリの一つがRedNoteですが、利用中にデータをどのように保護すればよいか不安な方もいるかもしれません。そこで、個人情報を守るための重要な手順をいくつかご紹介します。

RedNote の使用は危険ですか？データを収集しますか？

まず、はっきりさせておきましょう。RedNoteはTikTokや他のソーシャルメディアと比べて安全性が低いわけでも高いわけでもありません。RedNoteがあなたの行動プロファイルを作成するために、ありとあらゆる情報を調べようとしないわけではありません。そうするでしょう。ただし、どのソーシャルメディアもそうするはずです。

すべての取引には買い手、売り手、そして商品がある、という格言があります。無料ソーシャルメディアでは、あなたは買い手でも売り手でもありません。つまり、あなたに残された役割はただ一つ…商品なのです。

一般的に、行動プロファイルは、広告主が自社製品を購入する可能性の高いユーザーに広告を表示するために利用されると報告されています。ユーザーは、一般的な広告ではなく、より興味を引く可能性の高い広告を目にすることができます。この点において、ソーシャルメディアプラットフォームにデータの収集を許可するかどうかは個人の好みの問題です。

しかし、この情報は他にも活用されており、主にアプリをより長く利用してもらうための戦略を立てることに活用されています。例えば、米国のほぼすべての州の司法長官が、子供向けのInstagramの亜種に反対したのはそのためです。

親会社が自社アプリに起因するメンタルヘルスの問題を無視していることも問題となっています。CNNは2023年にInstagram（およびFacebookとWhatsAppを傘下に持つMeta）に関連した重大な事例を報じました。しかし、この問題に関する科学的研究は数多くあり、主要プラットフォーム全てを網羅しています。

さて、どのソーシャルメディアプラットフォームを使うべきかを私たちが指図する立場にはありません。選択はあなた次第です。はっきり申し上げたいのは、RedNoteはTikTokと同様にあなたのデータを収集しているということです。しかし、Instagram、Facebook、Twitter X、LinkedInなど、思いつく限りのほぼすべてのソーシャルメディアも同様にデータを収集しています。

RedNote使用時の個人情報保護：4つの方法

さて、「害悪軽減」アプローチを試したい場合は、各アプリが収集する情報を制限できます。これは、サイバーセキュリティに関する優れた実践方法の1つであり、以下にいくつか挙げています。

1. デバイスのアップデートを怠らない

まず、すべてのデバイスでOSとアプリのアップデートを常に確認し、インストールしてください。RedNote（またはApp Storeからインストールしたアプリ）がiPhoneにマルウェアをインストールする可能性は非常に低いです。ただし、これらのアプリ内のリンクをクリックすると、疑わしいウェブサイトに誘導される可能性があります。

デバイスを最新の状態に保つことは、これらの被害を軽減する（ただし、完全に防ぐことはできません）ための一つの方法です。RedNoteに限らず、あらゆる場所で、常に適切なサイバーセキュリティ対策を実践し、データを保護してください。

2. アプリがアクセスできるデータを制限する

さて、RedNote自体についてですが、App Storeのアプリ一覧には、アプリがユーザーやデバイスについてどのような情報を収集しているかを示すセクションがあります。このリンクをクリックまたはタップすると、RedNoteアプリの詳細が表示されます。

例えば、メモアプリが電話の発信と着信の許可を求めるとします。これに正当な理由がある可能性は低いですよね？そのため、Appleはアプリが動作に必要のないデータの要求や情報へのアクセスを禁止しています。

特定のデータを収集する正当な理由があるものの、そのデータを提供したくないアプリを使いたい場合もあるでしょう。例えばWhatsAppは、一部の機能で位置情報を使用できますが、位置情報へのアクセスなしでも動作します。アプリが初めて許可を求める際、iOSは許可するかどうかを尋ねます。許可したとしても、後で気が変わった場合は、アプリの設定で許可を変更できます。

上の例ではWhatsAppを選択しましたが、RedNoteや他のアプリでも同じ手順です。設定でアプリを選択するだけで、最初に権限リストが表示されます。ここから、アプリに許可する情報とアクセスを禁止する情報をフィルタリングできます。

3. VPNを使用する

アプリがネットワークや位置情報の情報を収集するのを防ぎたい場合は、VPNの使用をお勧めします。VPNを使用すると、アプリやウェブサイトに直接アクセスするのではなく、VPNのサーバーに接続します。これらのサーバーはリクエストを受信し、アプリやウェブサイトに転送することで、接続元を隠します。

iPhoneには信頼できるVPNがいくつかあります。お好みのVPNを選んだら、「設定」>「一般」>「VPNとデバイス管理」に移動して設定してください。ただし、他の手段で居場所が明らかになる場合は、VPNを使用する意味があまりありません。RedNoteなどのアプリを使用する場合でも、位置情報データを保護するために、アクセス権限を制限してください。GPS、ネットワーク情報、その他の機能によって位置情報が漏洩する可能性があります。

最後に、インターネット上で個人情報を共有することは常に避けるべきです。誰が見ているか分からないので、職場、学校、自宅の住所などについて、あまり多くの情報を共有しないようにしましょう。また、iPhoneが追跡されていないか確認し、エアタグを悪用するストーカーに近づかないように注意しましょう。

RedNote（あるいはTikTokでさえ）が国家安全保障上のリスクとなるかどうかは、依然として陰謀論の渦中にあります。ショート動画への渇望がリスクをもたらすかどうかは、私たちには判断できません。とはいえ、次のバイラルダンスを見逃さずに安全策を取りたいのであれば、私たちのヒントがセキュリティ対策に役立ちます。