iOS 16とwatchOS 9のリリースと同時に、AppleはiPhoneオペレーティングシステムの旧バージョン向けのセキュリティアップデートもリリースしました。ソフトウェアアップデートでこれらの選択肢が表示される場合があり、iOS 15.7にアップデートするか、iOS 16にアップデートするかを決める必要があります。

AppleがiOS 15.7とiOS 16のどちらかを選択できるようにした理由

これはAppleが以前にも行った動きです。iOS 15のリリース後数ヶ月間、ユーザーはiOS 14を使い続ける選択肢がありました。iPhoneメーカーであるAppleは、iOS 14のセキュリティアップデートを継続的に提供し、すべてのデバイスで署名を求めていました。しかし、2022年1月までに、クパティーノを拠点とするこのテクノロジー大手はiOS 14のアップデートを停止しました。その時点で、AppleはすべてのユーザーにiOS 15.2.1へのアップデートを促しました。

その理由の一つは、iOSの新バージョンが古いデバイスの速度を低下させるという批判にあると考えられます。iPhoneのOSをアップデートするたびに、すべての設定ファイルとライブラリを最適化するのに数日かかります。このことを理解していない一部の人々は、Appleがデバイスの寿命を人為的に制限し、アップグレードを強制するために速度を極端に低下させていると非難していました。

そのため、当面はiOS 15を使い続けるという選択肢もあります。ただし、これは一時的な提供である可能性が高いことをご理解ください。Appleは最終的に、iOS 16に対応しているデバイスへのiOS 15アップデートの提供を停止する可能性があります。

iOS 16 にアップグレードすべきでしょうか?

お使いのデバイスがiOS 16に対応している限り、どちらを選ぶかはあなた次第です。この最新OSには、刷新されカスタマイズ可能なロック画面をはじめ、数多くの優れた新機能が搭載されています。ただし、iOS 16のすべての機能がすべてのiPhoneモデルで利用できるわけではありません。さらに、iOS 15を搭載しているデバイスの中には、AppleがiOS 16でサポートを中止したものもあります。

iPhone 8以降をお持ちであれば、iOS 16をご利用いただけます。Visual Look Up、Live Text、強化されたディクテーションなどの新機能の一部は、iPhone XR以降でのみご利用いただけます。ポートレート写真の前景ぼかし、4Kシネマティックモード、アクションモードなど、最新のiPhoneデバイスでのみ利用可能な機能もございます。

要するに、お使いのiPhoneがiOS 16に対応している場合は、そちらの方法をとった方が良いでしょう。1、2日ほど動作が少し遅くなるかもしれませんが、いずれは改善されます。一方、数日間の動作低下を避け、現状のような軽快な動作を求める場合は、iOS 15.7をインストールしてください。

いずれにせよ、どちらか一方をインストールしてください。どちらも、悪意のある人物がデバイスを盗聴したり乗っ取ったりする可能性のあるカーネルの脆弱性を修正するセキュリティアップデートが含まれています。