『ザ・モーニングショー』シーズン2、エピソード5レビュー

『ザ・モーニングショー』シーズン2、エピソード5レビュー

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モーニングショー シーズン2 エピソード5

新シーズンは概ね楽しんでいるものの、ザ・モーニングショー・シーズン2の第5話 は今のところ最も弱い。他のエピソードでは複数のストーリーが進展したり、重要な点が提示されたりしているのに対し、このエピソードはいくつかの未解決の点を解決しているものの、それ以外にはあまり見どころがない。最も注目すべき点は、ビリー・クラダップが相変わらず葛藤を抱えるコーリー・エリソンを好演していることだ。

『ザ・モーニングショー』シーズン2のブックバトル

マーシャ・ゲイ・ハーデン演じるマギー・ブレナーの近刊本が、討論会のためにラスベガスに向かうアレックスの焦燥感を募らせている。ホテルの一室で、アレックスはミッチとの不倫が明るみに出ることを知り、大げさな対決に発展する。ホテルの一室と不倫といえば、ブラッドリーとローラの関係はラスベガスでも続いているが、ローラの存在がそこにいるのは少々無理があるように感じられる。

ハンナとミッチが初めて一緒に過ごした旅を彷彿とさせるこの旅の準備段階と旅中、アレックスは背中の痛みを訴えている。これは、2015年8月の共和党予備選討論会前と討論会中にメーガン・ケリーが体調を崩したことを、おそらく意図的に再現したものだろう。しかし、ケリーは放送を乗り切った。アレックスは乗り切れず、一人で帰国する。ブラッドリーはアレックスの願いを聞き入れ、司会を務める。

コーリーのジレンマ

討論会にコーリーはチームと共に出席していない。彼がフレッドと合意に達し、ブラッドリーとは明らかに互いに好意を抱いていたことが分かる。この比較的地味な 「ザ・モーニングショー」 シーズン2のエピソードの中でも、特に印象的な場面の一つは、彼がハンナの父親を説得し、提示された補償を受け入れさせようとする場面だ。ハンナの父親が法的闘争を続ければ、フレッドを通してマスコミに中傷されることになる。父親が止めようとしない中傷を許したくないコーリーは、ジレンマに陥る。もし、あるメディアにまたわいせつな情報を提供すれば、ハンナの記事は掲載されなくなる。ブラッドリーとローラの関係を知ったばかりのコーリーは、それを打ち明ければうまくいくと考えているようだ。しかし、友人であり親友でもある彼に、そんなことをしていいのだろうか?

『ザ・モーニングショー』シーズン2における人種差別論争と新型コロナウイルス

ニューヨークに戻ったステラは、アジア人女性であるがゆえに新型コロナウイルスの責任を問われる人種差別主義者に直面する。人種差別問題で未だ立ち直れないヤンコは、ステラを擁護する。しかし、この騒動は路上での激しい殴り合いへと発展。必然的に、その様子はカメラに捉えられる。重要な点が指摘されている。それは、アジア大陸のあらゆる地域(ステラは韓国人)のアジア人が虐待を受けているということだ。しかし、その扱いは陳腐で、ありきたりなものだ。『ザ・モーニングショー』シーズン2では、こうしたことが少々多すぎる。

一方、ミッチもまた、新型コロナウイルス感染症の影響に対処している。イタリア人の新しい友人と、豪邸で一緒に隔離生活を送っている。練習インタビューを通して、彼が今回の出来事に対して抱いている罪悪感について、より深く理解することができた。これは、おそらく誰もが彼を単純に「怪物」と片付けてしまいたくなるような人物像ではなく、より複雑な人物像を描き出そうとする、巧みな試みだった。

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