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カーソルについてお話しましょう。実は、昔からのユーザーは「カーソル」と言い、他のユーザーは「ポインタ」と呼んでいます。Appleはドキュメントの中で両方の用語を同じ意味で使っています。カーソルとは、ユーザーにフィードバックを提供するために設計された、画面上に表示される小さなインジケーターです。Appleのヒューマンインターフェースガイドラインの最新版によると、OS Xには18個のシステムポインタがあります。

典型的なOS Xシステムポインタ
誰もがよく知っている最も一般的なポインターは、「マウスポインター」(正式名称は「矢印」)と「Iビーム」です。Iビームは、テキストを挿入する場所を示すために使われます。そして、あの恐ろしい「死の回転ピザ」があります。私は後者をそう呼んでいます。

回転する待機カーソル(これはAppleの用語です)
正確を期すため、Appleが正式名称としている「回転待機カーソル」と呼びましょう。よく考えてみると、「回転する死のピザ」の方が楽しくて美味しそうですが、話が逸れてしまいました。頻繁に目にするものではないでしょうが、なぜ時々見かけるのか、そしてどうすれば回避できるのかについては、今後のヒントで取り上げたいと思います。
さて、本題、つまりポインターのサイズを変更する方法についてお話ししましょう。
これらのシステム ポインターのサイズは、システム環境設定で簡単に変更できます。Mountain Lion では非常に便利なアクセシビリティ パネルにあります。Lion およびそれ以前のバージョンの OS X では、ユニバーサル アクセス パネルと呼ばれています。
この機能は、視力があまり良くないMacユーザーにとって特に便利です。他にも実用的な用途があり、Macに接続された多数のモニターの中からカーソルを見つけたり、Photoshopのツールパレットにあるような様々なツールを拡大表示したり、ライブビューやスクリーンキャストの視聴者にソフトウェアのデモンストレーションを行う際に操作を強調表示したりすることができます。
「確かに、でもカーソルを少しでも大きくすると、見た目がひどくなってしまうよ!」と思っているでしょう。
それは今までのところ真実でした。Lion以前は、拡大されたカーソルには望ましくない「ジャギー」が現れていました。確かに今でもある程度は使いやすく便利なのですが、まるで80年代初頭の8ビットグラフィックの世界に逆戻りしたかのような感覚でした。

恐ろしい「ジャギー」
Lion 以降、システム ポインターのセット全体がアンチエイリアス処理され、拡大したときにきれいに滑らかになります。

スムージングされたポインタの例
拡大されたシステムポインターのジャギーは完全に解消され、見た目も格段に良くなりました。前述のPhotoshopツールポインターなど、サードパーティ製アプリケーション固有のポインターはまだサポートされていないようです。これらのポインターは拡大表示されますが、ピクセル化された見た目は理想的とは言えません。ただし、サードパーティ製アプリケーション内で使用されるシステムポインターは、新しく洗練された外観になります。
カーソルのサイズを設定する方法を見てみましょう。Lionおよびそれ以前のバージョンのOS X(スムーズポインタはLionで初めて登場しました)では、アップルメニュー > システム環境設定を選択し、「ユニバーサルアクセス」をクリックします。次に、「マウス」(ポータブルMacの場合は「マウスとトラックパッド」)をクリックし、「カーソルサイズ」スライダーを右にドラッグして大きくします。
Mountain Lionでは、従来のユニバーサルアクセスパネルに代わり、アクセシビリティパネルが刷新されました。「ディスプレイ」をクリックし、「カーソルサイズ」スライダーを右にドラッグして大きくしてください。どのバージョンでも、カーソルを調整すると、リアルタイムで変化を確認できます。

Lion 以前 (左) と Mountain Lion (右) のアクセシビリティ設定パネル
カーソルが滑らかになったことで、見た目が格段に良くなりました。
画面上でカーソルを見つけるのにさらに問題を抱えている読者のために、偽装カーソルを見つけるのに役立つユーティリティが Mac App Store からいくつか提供されています。
私が何年も愛用しているのは、 Lagente SoftwareのPinPoint (2.99ドル)です。このちょっとした便利ツールは、Macの画面を聴衆に投影するときに便利です。PinPointを有効にすると、ポインタがハイライト表示され、アニメーション表示されるので、誰にでも見やすくなります。キーボードショートカットを使えば、この機能を簡単に切り替えることができます。画面上でのデモでは、ポインタのハイライト表示やアニメーション表示がメリットよりも邪魔になってしまうことがあるからです。
これらのヒントがお役に立てば幸いです。カーソルをお好みに合わせて調整することで、ユーザーエクスペリエンスがさらに向上します。