期限切れのエリクソン証明書が大規模なネットワーク障害を引き起こす

期限切れのエリクソン証明書が大規模なネットワーク障害を引き起こす

ロンドン発 ― エリクソンは、木曜日に発生した大規模なネットワーク障害の原因が、期限切れのソフトウェア証明書であったことを確認した。この障害により、数百万台のスマートフォンがほぼ使用不能となった。この問題により、英国のO2ネットワークがダウンした。また、日本のソフトバンクと他9カ国のネットワークにも影響が及んだ(The Verge経由)。

Ericssonソフ​​トウェア証明書の期限切れにより障害発生

エリクソンは声明の中で、木曜日に発生した大規模なデータネットワーク障害は、同社のソフトウェアの問題が原因だったと述べた。この障害により、「SGSN-MME(サービングGPRSサポートノード-モビリティ管理エンティティ)の特定の2つのソフトウェアバージョンを使用している、複数の国で限定された数の顧客にネットワーク障害が発生した」と同社は述べた。原因究明の結果、「主な問題は、これらの顧客にインストールされていたソフトウェアバージョンの証明書の有効期限切れであった」と同社は述べた。

エリクソンの社長兼CEOであるボリエ・エクホルム氏は、「これらの問題を引き起こした不具合のあるソフトウェアは廃止されており、お客様だけでなく、その先のお客様にもお詫び申し上げます。お客様が影響を最小限に抑え、サービスを一刻も早く復旧できるよう、全力を尽くしてまいります」と述べました。

11カ国でネットワークがダウン

エリクソンのソフトウェア不具合は、合計11カ国の通信事業者に問題を引き起こしました。英国のO2顧客が4Gに完全にアクセスできるようになるまで、金曜日の朝までかかりました。3Gアクセスは木曜日の夜に復旧しました。O2のネットワークを利用する他の英国の携帯電話事業者も影響を受けました。合計で、英国の約3,000万人の顧客がデータネットワークにアクセスできなくなりました。また、ネットワークが過負荷になったため、音声通話も利用できなくなりました。同社は、補償として顧客に2日分のクレジットを提供すると発表しました(Sky News経由)。

英国の交通システムにも影響が出ました。Uberの運転手はサービスに接続できませんでした。O2で稼働しているロンドンのバスのカウントダウンシステムも機能しませんでした。

https://twitter.com/TfLBusAlerts/status/1070586551787286528

ソフトバンクは、木曜日の午後1時39分から午後6時4分(現地時間)にかけてネットワークがダウンしたと発表した。この時間帯、同社の4G LTE携帯電話サービス、固定電話サービス、そして高速インターネットサービス「Softbank Air」の全てに影響が出た。

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