Appleはアートやゲームに最適なスタイラスペンを計画しているかもしれない

Appleの最新特許が示唆するところによると、次期Apple PencilはiPad Pro用のポインティングと描画のためのアクセサリにとどまらない。Mac用のポインティングデバイス、そしてゲーム用のジョイスティックとしても使えるようになるだろう。

Appleの新しい特許、番号9,400,570（慣性センサー付きスタイラス）は、タブレットのポインティングデバイスをはるかに超えるスタイラスについて説明しています。このスタイラスには、9軸の動きをトラッキングする複数の慣性センサーが搭載されており、表面上の動きや、表面に触れることなくジェスチャーをトラッキングできます。

iPad Proでのみ動作する現行のApple Pencilとは異なり、この新しい特許ではiMacの操作に用いられるスタイラスペンも示されています。スタイラスペンでMacを操作することは目新しいことではありません。ワコムのタブレットは長年この技術を採用してきましたが、Appleにとっては新たな領域です。これまでAppleはマウスとトラックパッドによる操作に注力し、代替ポインティングデバイスの開発はサードパーティ開発者に委ねてきました。

Appleの特許には、これまで見たことのないほど洗練されたスタイラスペンが記されています。角度と圧力の感度に加え、指の間でスタイラスを転がす動作も感知するため、より繊細で繊細なジェスチャーも検出できるはずです。これはデジタルアーティストにとって大きなメリットです。

アーティストとも言えるビデオやオーディオの編集者にとって、このスタイラスペンは仕事を楽にしてくれるでしょう。彼らが現在行っているタップやスワイプの多くは、繊細なジェスチャーに置き換えられます。親指と人差し指でスタイラスペンの軸を素早く転がすだけで、画面上のダイヤルを回せるようになることを想像してみてください。

ゲーマーは、任天堂Wiiのワイヤレスゲームスティックに似た感覚でありながら、より洗練された新しいプレイスタイルを手に入れることになります。プレイヤーはゲームを操作するために必ずしも表面に触れる必要がなくなり、スタイラスペンは単なるポインティングデバイスではなく、銃や杖のような小道具として機能します。

Appleがプロ仕様のスタイラスペンを開発

これは、タスクを実行するためにスタイラスペンが必要なのは設計上の欠陥だとスティーブ・ジョブズが考えていたことを否定するものではありません。むしろ、Appleは作業効率を向上させる方法があることを理解していると言えるでしょう。iPad ProはApple Pencilがなくても十分に使えますが、Apple Pencilがあればさらに使いやすくなります。Appleがこの新しい特許で目指しているのはまさにこれであり、Macにも搭載しようとしているのです。

どれも非常にワクワクする話ですが、だからといってこのスタイラスがすぐに実際に登場したり、全ての機能を使えるようになるわけではありません。特許はアイデアを保護するために出願されるもので、その実際の用途が分かりにくく提示されることもあります。それでも、これはぜひとも手に入れたいスタイラスの一つです。

[ Engadgetの情報提供に感謝します]