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「iPadの時と同じように、AppleはiPhone 4でエレクトロニクスの常識を捨て去り、工業デザイン、エレクトロニクスの統合、そしてユーザーインターフェースの面で新たな高みに到達しました」と、iSuppliの分解サービス担当主席アナリスト、ケビン・ケラー氏は声明で述べています。「しかし、第4世代モデルのBOM(部品表)は、以前のiPhoneとほぼ同等です。iPhoneが現行価格を維持することで、Appleは莫大な現金準備金を積み上げることを可能にした驚異的な利益率を維持できるでしょう。その規模を上回っているのはMicrosoft社だけです。」
iSuppliの見積りは、デバイスを構成する部品の社内分解と、それらの部品の数量ベースの推定値に基づいています。Appleは製品に搭載される技術、材料、プロセスを自社で開発しているため、iPhone 4のようなデバイスのBOM(部品表)を見積もることは、科学であると同時に芸術でもあります。
分解コストには、研究開発費、製造費、輸送費、および新製品の開発、製造、市場への投入にかかるその他さまざまなコストは含まれません。
iSuppli が特定した主要コンポーネントのコストには、Apple の A4 プロセッサのコストが 10.75 ドル、16GB のフラッシュ NAND メモリのコストが 27.00 ドル、ベースバンド チップのコストが 11.72 ドル、ディスプレイのコストが 28.50 ドル、5 メガピクセルのオートフォーカス カメラのコストが 9.75 ドル、バッテリのコストが 5.80 ドルなどが含まれています。
iSuppli の分解分析の主な結果には、フォーム ファクタとコンポーネントの変更により、Apple が iPhone 4 に以前のバージョンよりもはるかに大きなバッテリーを搭載できたという事実が含まれています。
「外側の筐体の金属ハウジングは物理的なアンテナとして機能しますが、アンテナ部品は他の部品から絶縁しつつ、周囲を強固に保たなければならないため、設計と製造は非常に困難です」とケラー氏は述べた。「これにより複雑さとコストは増大しますが、iPhoneのあらゆる立方ミリメートルを、単なる形状ではなく機能のために巧みに活用しています。形状と機能の緊密な融合は、Appleが常に優れた点です。」

iSuppliが提供したiPhone 4の分解図