1分で読めます
| ニュース
Appleは本日、紙の使用とiPhoneのパッケージに関する戦略を詳述したホワイトペーパー[PDF]を公開しました。Appleは、環境配慮型素材の調達において、3つの優先事項に基づき環境への取り組みを進めています。この戦略を公開することで、テクノロジー業界に限らず、他の企業にもAppleの環境への取り組みが模倣されることを期待しています(MacRumors経由)。
ガイドライン
Apple は環境保護に取り組むにあたり、次の 3 つの優先事項を念頭に置いています。
- 再生可能エネルギー源を活用し、製品や施設のエネルギー効率を高めることで、気候変動への影響を軽減します。
-
材料を効率的に使用し、製品にリサイクルおよび再生可能な素材をより多く使用し、製品の寿命が尽きた際に材料を回収することで、貴重な資源を節約します。
-
製品とプロセスにおいてより安全な材料を特定、開発、活用します。
同社はiPhoneのパッケージの効率化に取り組みました。論文に掲載されたグラフは、iPhone 6sとiPhone 7のパッケージを比較したものです。iPhone 7のパッケージではプラスチックの使用量を削減し、バージンファイバーと木材からのリサイクルファイバー(最大30%)の使用率を高めています。

森林保全
Appleは、iPhoneのパッケージに使用する持続可能な森林の保護と拡大に取り組んでいます。米国では、The Conservation Fundと提携し、そのWorking Forest Fundモデルを活用しました。これは、森林由来のサプライチェーンリスクを軽減し、製品に使用される私有林(ワーキングフォレスト)の減少を食い止めることを目的としています。
保全基金は、開発や分断化の脅威にさらされている動植林地を特定し、買い取ります。そして、その土地に保全地役権を設定します。これは、土地所有者と土地信託会社または政府機関との間の法的契約です。この地役権は、土地を保全するために、その土地の利用を恒久的に制限します。

その後、基金は優良なパートナーに地役権を譲渡し、売却益をより多くの作業林の保護に再投資します。これにより、地域経済が活性化し、雇用が創出されるとともに、持続可能な林産物の供給も促進されます。2015年以降、AppleとThe Conservation Fundは、ノースカロライナ州のブランズウィック・フォレストやメイン州のリード・フォレストなど、36,000エーカーを超える作業林を保護してきました。