Siriの共同創業者トム・グルーバーがAppleを退社

Siriの共同創業者トム・グルーバーがAppleを退社

Siriの共同創設者トム・グルーバー氏が「個人的な興味を追求」するためAppleを退社した。グルーバー氏はSiriの創業者グループから最後に退社した人物で、退社前はSiri高度開発チームの責任者を務めていた。

Siriの共同創設者トム・グルーバー
Siriチームリーダーのトム・グルーバーがAppleを退社

ザ・インフォメーションの取材に応じたアップルの代表者は、グルーバー氏が引退を決めた理由は写真撮影と海洋保護という個人的な興味を追求するためだと語った。

Appleは2010年にSiriを買収し、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV、そしてMac向けの自社音声アシスタントへと転換しました。当初、Siriはコンシューマー向け音声アシスタント技術のリーダーと目されていましたが、AmazonのAlexaとGoogleアシスタントにその座を奪われました。

6月初旬、AppleがGoogleのAI部門元責任者であるジョン・ギアナンドレア氏を機械学習およびAI戦略担当チーフに採用したという情報が浮上した。ギアナンドレア氏の職務にはSiriの開発も含まれており、Appleの検索部門責任者であるヴィプル・ヴェド・プラカシュ氏も最近辞任したため、グルーバー氏の退任のタイミングは興味深い。

Appleは音声アシスタント市場での攻勢を強める時期が来たと判断したのかもしれない。その一環として、Siriチームの刷新も行われた。ユーザーのプライバシー保護を重視するAppleの姿勢は、Siriを競合他社と同等の水準に保つことを困難にしてきた。しかし、Giannandrea氏がチームを率いていることを考えると、今回の著名な退社は、Siriの進歩に満足していないことの表れと言えるだろう。

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