フレームライン - Final Cut Proで「フィルムスキップ」効果を作成する

フレームライン - Final Cut Proで「フィルムスキップ」効果を作成する

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「Frameline」というタイトルで始めた新しいシリーズでは、Appleのノンリニア編集アプリケーション「Final Cut Pro」で編集する際のヒントやコツを紹介したいと思います。読者の皆様には、他にもヒントやコツがあればぜひお寄せください。Macベースの強力な編集コミュニティの形成に役立つ情報源となるでしょう。まずは、フィルムリールからビデオが出てきたように見せるエフェクト(ぼかしや振動も含む)を、興味のある方のためにご紹介したいと思います。このエフェクトは「Film-Skip(フィルムスキップ)」と呼ぶことにします。

このエフェクトは、昔の教室で見られたような古いタイプのプロジェクターの見た目を再現しようとしています。当時流行のVCRが教室に普及する前、教師たちは(なんと!)本物のフィルムプロジェクターとリールを使って教育映画を上映していたのです!プロジェクターは30年近くも使われていたことが多く、映像が飛んだり途切れたりして、まるでフィルムスキップのようなクールな見た目を作り出していました(もしこれについてもっと良い定義をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください)。Adobe After Effectsでも無数の視覚効果を作成できますが、ここではFinal Cutに搭載されているツールを使って、アプリケーション内で直接新しいエフェクトを作成することに焦点を当てています。

まず、Final Cutでプロジェクトを開き、操作したい動画をタイムラインに配置しておきます。次に、選択したクリップの最後に移動し、左矢印キーを使って5フレーム戻します。5フレームがエフェクトの持続時間として理想的ですが、エフェクトをどのくらい長く持続させたいかに応じて、より長くまたは短く設定できます。次に、カミソリツールを使って、5フレームのクリップを元の動画クリップから切り取ります。

これで、フィルムスキップ効果を作成するための小さなクリップができました。タイムラインでクリップをダブルクリップすると、左側のスラグウィンドウに表示されます。モーションタブを選択してウィンドウに入り、フレームやタイムリマップなどの調整を行うことができます。上部メニューバーの表示メニューで「イメージ + ワイヤーフレーム」を選択してください。これにより、画像を視覚的に調整でき、フレームごとにトラックポイントが表示されます。

次に、クリップの先頭に移動し、中心ツールの右側にある緑色のフレーム マーカーを選択して、画像に中心点をドロップします。次に、右矢印キーを押してフレーム #2 に移動し、右側のビューア ウィンドウで画像をつかんで、画像全体をウィンドウの端の上半分まで移動します。画像の一部が画像のセーフ エリアからはみ出しますが、問題ありません。これが目的の動作です。左側のビューア スラグに戻り、再び右矢印キーを押して、フレーム #3 に移動します。右側のビューア ウィンドウに戻り、画像をつかんで下に移動し、元のマーク ポイントを過ぎると、画像の下部が画面から外れます。クリップの継続時間中、このプロセスを前後に繰り返します。基本的に、画像が上下に波打つような動きを作成します。

次のステップは、肝心なところです。これがないと、画像は5フレームの間、ただ上下に揺れるだけです。ビューアの左側のスラグに移動し、モーションブラーツールを選択してアクティブにします。ブラーのパーセンテージを調整できます。私は247%に設定しました。画像のディテールを完全に失うことなく、適度に画像を歪ませることができます。モーションブラータブの下にあるサンプル量タブを選択し、最大32サンプルまで上げます。これで完了です。

これで、クリップにフィルムスキップ効果が適用されます。あとは、クリップをレンダリングしてタイムライン上でどのように表示されるかを確認するだけです。どのような効果にしたいかに応じて、様々な要素を試して、お好みの仕上がりを実現してください。この効果は、ショットやクリップ間のスムーズなトランジションにも活用できます。上記の手順を、次のクリップの先頭5フレームで実行するだけです。これにより、まるでフィルムリールが次のカットやアングルにジャンプしたかのように、次のクリップへのフィルムスキップトランジションが作成されます。また、この効果をクリップに断続的に適用することで、動画全体でフィルムスキップ効果を再現することもできます。

もし読者の皆さんが、他のFinal Cutエディターに役立つようなちょっとしたヒントやコツをお持ちでしたら、ぜひ私に直接メールで教えてください。私が試してみて、他の読者の皆さんにも試していただけるように公開します。頑張って、楽しんでくださいね!


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