先週、Appleがオリジナルポッドキャスト制作の推進を率いる幹部を探していることが明らかになりました。ポッドキャスト制作に取り組むのであれば、責任者が必要なのは当然です。しかし、疑問は残ります。Appleはオリジナルポッドキャストを制作すべきなのでしょうか？そして、そうすることでAppleにどのようなメリットがもたらされるのでしょうか？

Appleオリジナルポッドキャスト – TV+のスピンオフ

Appleが制作するオリジナルポッドキャストは、何らかの形でApple TV+と関連しているという理解が一般的です。ストリーミングサービスの既存番組に関する内容か、テレビ番組化の可能性を秘めているでしょう。確かにその通りです。Apple TV+は後押しを必要としており、そのコンテンツをより広範なエコシステムに組み込むことは、十分に理にかなったアプローチです。テレビ番組に関連した人気ポッドキャストは既に数多く存在し、中にはテレビ番組化に成功したポッドキャストもあります。さらに、Appleは既に自社ラジオ局「Beats 1」でオリジナルのオーディオコンテンツを制作しています。ポッドキャストはラジオとは大きく異なりますが、そのインフラが整備されていれば、それほど大きな飛躍ではありません。

[Appleはオリジナルのポッドキャストを作成できるし、作成すべきだ]

大胆になるチャンス

Appleが何らかの対策を講じる必要があることも明らかです。Spotifyはポッドキャスト分野で大きな動きを見せており、中でも「The Joe Rogan Experience」の独占配信権の買収は特筆すべき点です。しかし、自社の番組に関する番組を作るというのは、それほど大胆なアプローチとは言えません。単に何かの広告のようにしか見えないポッドキャストが、長期間にわたって多くの視聴者を維持できるとは思えません。

Apple TV+にリンクされたオリジナルポッドキャストは、出発点としては悪くない。しかし、Appleがオリジナルポッドキャストで本気で前進したいのであれば、アドオンではなく、新しく革新的なコンテンツを開発する方が良いかもしれない。