コンピューターの計算速度は飛躍的に向上しました。CPUの性能は、パーソナルコンピューターの黎明期と比べて桁外れに向上しています。エンジニアであり、超オタクでもある* Dan Luu氏による綿密なテストのおかげで、コンピューターが遅くなっている領域が一つ判明しました。それは「キー入力から端末への文字表示までの遅延」です。

それは興味深いですね。

ルー氏はブログ記事（Gizmodo経由）で、入手できたあらゆるデバイスを数ヶ月かけてテストした結果を詳しく説明しました。2台のハイスピードカメラを用いて、ルー氏はキーボード（仮想または現実）のキーを押してから、文字がディスプレイに表示されるまでの時間をテストしました。

下の表を見ると、Appleの由緒あるApple //e（1983年発売）が、彼がテストした22台のコンピューターの中で最速であることがわかります。//eでは30ミリ秒かかりました。一方、2017年に発売されたWindows 10搭載のPowerSpec G405では200ミリ秒でした。

笑っちゃう？

Luu氏が素晴らしいブログで詳しく説明しているように、これには理由があります。キー入力から画面への文字表示までにかかるステップ数が、以前よりも増えているのです。これは特に、幅広いハードウェアで動作するように設計されたオペレーティングシステムに当てはまります。

しかし、こうした追加手順は、現代のデバイスが実行できる多くの機能の一部であり、この遅延に気づく人はほとんどいないというのが現実です。

モバイルデバイスでのスクロール遅延

ダン・ルー氏は、モバイルデバイスのみのスクロール遅延に関する表を作成し、Appleのハードウェアが世界最速であることを発見しました。AppleのiPhoneとiPadは、画面遅延の上位9位のうち8位を占め、上位7位も占めています。実際、Apple Pencilを使用した10.5インチiPad Proの画面遅延は、旧型のApple //eと同じ30ミリ秒でした。2位は、Apple Pencilを装着していない10.5インチiPad Proで、70ミリ秒でした。

Googleのフラッグシップスマートフォン、Google Pixel 2Lは110ミリ秒で12位タイ。最下位はKindle 4で、なんと860ミリ秒という驚異的な結果でした。グラフの全容は以下のとおりです。

これらすべてが私にとって非常に興味深いことであり、2つのことを思い出させてくれます。1つ目は、複雑さは速度に悪影響を与える可能性があること、2つ目は、Appleのモバイルデバイスが他社の製品よりもはるかに優れていることです。

*?