アイルランドの請負業者はシフトごとに1,000件のSiriの録音を聞いていたと元従業員が主張

アイルランドの請負業者はシフトごとに1,000件のSiriの録音を聞いていたと元従業員が主張

ロンドン発 ― アイルランドのコークにある請負業者は、シフトごとに1,000件のSiriの録音を聞くことを求められていたと、元従業員が木曜日に告発した。彼らは録音を「グレーディング」するために雇われていた。

Siriの録音を聞くのは「プライバシーの侵害」

元従業員はアイリッシュ・エグザミナー紙 に対し次 のように語った。

会社がそうする理由は理解できましたが、人々に知らせていないためプライバシーの侵害であると人々が感じる理由も理解できました。

「入社時に秘密保持契約に署名しなければならず、仕事内容の詳細を話すことができませんでした。Appleで働いていると言うことも許されませんでした」と、ある元従業員は新聞に語った。Siriユーザーの個人情報は匿名に保たれていた。しかし、請負業者は時折「個人データや会話の断片を聞くこと」があった。

数百人のスタッフが解雇

契約社員たちはGlobetechという会社で働いていました。AppleがSiriの録音のグレーディングを中止したことを受け、最大300人の従業員が解雇されたようです。Appleは8月17日、Globetechに対し、文字起こしと音声グレーディングの作業を停止すると通知しました。先週発表された声明の中で、GlobetechのCEOであるケビン・ケリー氏は、この状況を「関係者全員にとって困難な状況」と表現しました。

Appleの広報担当者は次のようにコメントした。

私たちは、誰もが尊厳と敬意を持って扱われるべきだと信じています。これには、アイルランドおよび世界中で協力している自社の従業員だけでなく、サプライヤーも含まれます。Appleはお客様のプライバシー保護に尽力しており、プロセスの徹底的な見直しを行う間、Siriのグレーディングを一時停止することを決定しました。この決定にあたり、サプライヤー、その従業員、そして世界中のお客様にとって最善の結果となるよう、パートナーと緊密に連携しています。

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