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ベゾス氏は木曜日、アポロ11号の月面着陸ミッションで動力源として使用されたF1ロケットモーターを、海底約1万4000メートルの海底で発見したと発表した。ドットコム界の億万長者であるベゾス氏は、ニール・アームストロング、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズを月へ送り込んだ後、海底に残されたエンジンを探すため、公的資金を一切使わずに私的な探検隊を発足させた。人類初の異星への旅となったこのエンジンは、海底に残されたままだった。

アポロ11号の写真(NASAアーカイブより)
「テレビでアポロ11号の打ち上げを見たのは5歳の時でした」とベゾス氏はBezosExpeditions.comのブログ投稿で述べています。「そして、それは間違いなく、私の科学、工学、そして探検への情熱を大きく育むきっかけとなりました。1年ほど前、私は、適切な海底専門家チームがあれば、人類の月面探査の始まりとなったF-1エンジンを発見し、回収できるのではないかと考え始めました。」
14,000フィート(4,300メートル)は水面下約2.5マイル(約4.8キロメートル)にあたり、その水圧の高さから水中探査は危険でリスクが高く、費用もかさみます。それでもベゾス氏は、発見した5段エンジンのうち1段以上を回収することを検討しています。
「これらのエンジンがどのような状態なのかはまだ分かりません。高速で海に衝突し、40年以上も海水に浸かっていたのです」と彼は書いている。「とはいえ、丈夫な素材で作られているので、どうなるかは分かりません。」
エンジンの所有権はNASAが正式に所有しており、同宇宙機関はロイター通信に対し、ベゾス氏がいずれかのエンジンを回収できた場合の対応についてベゾス・エクスペディションズと協議していくと語った。
NASAのボブ・ジェイコブス報道官はロイター通信に対し、「エンジンがどのような状態だったのか、水上での大きな衝撃や長期間の海中放置を経てどのように生き残ったのか、興味深く見守る」と語った。
ベゾス氏は、エンジンがスミソニアン協会に寄贈される可能性はあるが、アマゾンの本社があるシアトルの航空博物館に展示することを検討するようNASAに打診したと述べた。
「NASAは、私が知る限り、5歳児にインスピレーションを与えることができる数少ない機関の一つです」とベゾス氏は綴った。「NASAは確かに私を刺激してくれました。そして、この取り組みを通して、より多くの若者に発明と探究へのインスピレーションを与えることができるかもしれません。」