ITC、Appleに対するモトローラの近接センサー特許請求を取り下げ

ITC、Appleに対するモトローラの近接センサー特許請求を取り下げ

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米国国際貿易委員会(ITC)は月曜日、モトローラ・モビリティの近接センサー特許を無効とし、同社にとって厳しい判決を下した。この判決により、モトローラが2010年にアップルを相手取って起こした特許侵害訴訟で残っていた最後の特許が失効し、グーグルが最終的にiPhoneの輸入禁止を勝ち取るという望みも打ち砕かれた。

ITC、モトローラの近接センサー特許は無効と判断ITC、モトローラの近接センサー特許は無効と判断

問題となっている特許(6,246,862)は、「携帯型通信機器用のセンサー制御ユーザーインターフェース」に関するもので、ユーザーの頭部との距離に基づいて画面タッチを無視する機能を有していました。この訴訟における他の特許は2012年8月に無効とされました。

現在モトローラ・モビリティを所有するグーグルは、この判決を不服として控訴する可能性が高い。控訴では、近接センサーの特許が自明ではなく新規性があると裁判所に納得させる必要がある。当初の判決を下したペンダー判事は、特許には新規性が欠けていると述べ、ITCの審理委員会も判事の判決の全ての判断に完全に同意したわけではないものの、特許が無効であることには同意した。

FOSS Patents のフロリアン・ミューラー氏は次のようにコメントしている。

本日下された最終決定において、欧州委員会はペンダー判事の無効認定を基本的に修正した。前述のモトローラの先行特許自体が、係争特許を新規性のないものにするというペンダー判事の見解には同意しなかった。しかし、同特許に関する他の2つの無効論についてはアップルの見解に同意し、当該特許は、共通一般知識または他の特許との組み合わせにおいて、先行モトローラの特許に対して自明であると判断した。

この判決により、モトローラとグーグルの特許争いは頓挫した。アップルに対する訴訟は控訴手続き中で停滞しており、判決が覆る保証はない。仮にグーグルが控訴裁判所を説得して特許の有効性を認めさせることができたとしても、特許侵害訴訟全体は2014年頃まで行き詰まる可能性が高い。

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