Appleは昨年5月にこの移行を約束した後、ついに木曜日にMicrosoft Store経由でiTunesをリリースしました。Appleは当初、2017年末までにiTunesをMicrosoftのWindowsベースのApp Storeに導入する予定でしたが、12月にリリースを延期し、「適切な対応」のために追加の時間が必要だと述べました。

Microsoft Store から配信される iTunes のバージョンは、現在 Windows ユーザーが手動でダウンロードできるバージョン(バージョン 12.7.4)と同じです。では、なぜこれが大きな問題なのでしょうか?
まず、Appleのメディア再生・管理ソフトウェアをワンクリックパッケージとして、数百万のWindowsユーザーに提供できるようになります。しかし、さらに重要なのは、iTunesがMicrosoft Storeで利用可能になることで、アプリが「Sモード」のデバイスでも実行可能になるということです。Sモードとは、バッテリー寿命とセキュリティを考慮し、ユーザーがMicrosoft Storeから入手したサードパーティ製アプリケーションのみを実行できる、Windows 10のロックダウンバージョンです。

UWP の世界における Win32 アプリ
エンドユーザーの観点から見ると、Microsoft Store 経由の iTunes は、従来版のソフトウェアと見た目も動作も全く同じです。Microsoft Store アプリは当初、UWP(ユニバーサル Windows プラットフォーム)フレームワークで開発する必要がありましたが、同社の「Project Centennial」イニシアチブにより、従来の Win32 アプリケーションを UWP コンテナに「ラップ」できるようになりました。その結果、従来のアプリは見た目は同じでありながら、Microsoft Store 経由で配布およびライセンス供与することが可能になりました。
このアプローチの唯一の注意点は、AppleのMac App Storeと同様に、Microsoft Storeアプリはセキュリティのためにサンドボックス化されていることです。そのため、サードパーティとの連携に依存するアプリは、このプラットフォームには適していません。iTunesのようなアプリの場合、これは大きな問題ではありませんが、iTunesとの連携を提供するサードパーティ製アプリケーションは存在します。
Windows ベースの Apple ファンで、Microsoft Store 版 iTunes への移行をご検討中の方は、今すぐ Store から直接ダウンロードできます。インストール後、初めてアプリを起動する際には、PC にインストールされている他のバージョンの iTunes をアンインストールする必要がありますのでご注意ください。他のバージョンの iTunes と同様に、このアプリは無料で、ファイルサイズは約 270 MB です。