Apple Books+はどこにありますか?

Apple Books+はどこにありますか?

Appleの新しいサブスクリプションサービスの中で、一つ欠けているものがあります。Apple Books+です。これは数年前から私のウィッシュリストに載っていました。

[ Apple、Pages をアップデートし、Apple Books に直接公開可能に]

アップルブックス+

Apple Books+は、もちろんKindle Unlimitedに対するAppleの回答となるでしょう。月額料金だけで、心ゆくまで本を読めるのです。AppleならAmazonよりも優れたサービスを提供できると思います。

Kindle Unlimitedには140万冊の書籍が揃っていますが、そのうち130万冊はAmazon限定、つまり自費出版です。Hachette、HarperCollins、Simon & Schusterといった大手出版社の書籍はあまり見つかりません。Dan Price氏が計算してみました。

残る非独占販売書籍はわずか10万冊で、全体の約8%に相当します。これらも大部分は自費出版ですが、小規模出版社から出版されているものも含まれる可能性があります。


Apple Book Storeのスクリーンショット

問題

ここで少しややこしくなるかもしれないのがDRMです。Adobe Digital Editionsを触ったことがある人なら誰でもご存知の通り、DRMは悪夢です(これはほんの一例です)。Apple Book Storeで本を購入すると、ほとんどの場合DRMフリーのEPUB形式になります。つまり、EPUBをサポートする電子書籍リーダーならどれでも読み込むことができるのです。

Appleには独自のiBookファイル形式があります。これは元々教科書用に設計されましたが、Apple Books専用の書籍を作成するために使用できます。.iBookファイルはAppleデバイスでのみ読み取れます。

Apple Books+はおそらくこれらの.iBookファイルのみに対応しているでしょう。結局のところ、ユーザーがこのサービスに登録してApple BooksからすべてのEPUBをエクスポートし、海賊版サイトに流すのは望ましくないでしょう。これは、書籍を1冊ずつ購入してエクスポートするのとは異なります。このシナリオでは、書籍をレンタルしてエクスポートすることになります。

Apple Books+ ロゴ モックアップ
Apple Books+ ロゴのモックアップ

解決策:Apple Arcadeと同様に、Apple Books+はApple Book Storeとは別のサービスになる可能性が高いでしょう。このサービス向けに制作された書籍もApple Book Store限定となる可能性があり、Amazonとは異なり、Appleは大手出版社を参加させることができるでしょう。また、海賊版が出にくくなれば、独立系作家にとってもメリットがあります。

あるいは、出版社が書籍を2つのバージョン、つまりApple Book Store向けのEPUBとApple Books+向けのiBookという形で提供することもできます。つまり、ある意味、多くのインディーズ作家が参加するKindle Unlimitedのような形になるかもしれません。出版社はDRMを好みますし、十分な数の出版社がDRMを導入すれば、著者顧客の両方にとってメリットになると思います。

[親愛なる Apple 様、iBooks 出版を諦めないでください]

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