マイクロソフトCEO、「データは電気のようなものだ」

マイクロソフトCEO、「データは電気のようなものだ」

ロンドン発 ― マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏は、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで、データの未来像について語った。ナデラ氏は、データは「電気のように民主化」される必要があると述べた。

サティア・ナデラ・ダボス
ダボス会議におけるマイクロソフトCEOサタイ・ナデラ氏(写真:世界経済フォーラム経由)

データは人権である

ナデラ氏はWEF創設者兼会長のクラウス・シュワブ氏との会話の中で、「前回の産業革命で電気が民主化され、利用可能となり、経済成長と生産性、そして成長を促進したのと同じように、データでも同じことが起こる必要がある」と述べた。

「我々はデータを人権として、そしてプライバシーを人権として考えなければならない」とマイクロソフトのCEOは訴えた(Yahoo News経由)。

ナデラ氏は、データプライバシー保護に向けて「正しいスタートを切った」と述べた。「(一般データ保護規則)GDPRによって、ユーザーが自分のデータを管理できるという基本原則から始めることが、私たち全員にとっていかに重要かという新たな認識が生まれました」とナデラ氏は述べた。AppleのCEO、ティム・クック氏は最近、米国もEUのGDPRと同様の法律を導入すべきだと考えていると述べた。

マイクロソフトは「プラットフォーム企業」である

ナデラ氏は、自社の将来像についても見解を述べた。「マイクロソフトはプラットフォーム企業です」と彼は説明した。「私たちの仕事は、マイクロソフトへの依存を生み出すことではありません。むしろ、あらゆる国、あらゆる地域の企業と提携し、デジタル技術の時代に企業が自立できるよう支援したいと考えています」と付け加えた。

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