ティム・クック、選挙後の従業員へのメッセージ:「共に前進しよう」

ティム・クック、選挙後の従業員へのメッセージ:「共に前進しよう」

アップルのCEO、ティム・クック氏は水曜日の夜、全社宛てのメールを従業員に送り、「前進」を促した。次期大統領ドナルド・トランプ氏や、敗北したライバルのヒラリー・クリントン氏の名前は挙げなかったものの、メールのテーマは、選挙で従業員が分断されるべきではないというものだった。

この短いメッセージの中で、「前進する」と「前進する」という言葉が3回登場します。1回目は、クック氏の尊敬するマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の言葉です。2回目は、クック氏がキング牧師の主張を強調しています。3回目は締めくくりの場面で、Appleの7万6000人の従業員に向けて「共に前進しよう!」と語りかけています。

Apple CEO ティム・クック氏、Mac「hello again」イベントにて。
Apple CEO ティム・クック氏、Mac「hello again」イベントにて。

これは、思慮深く知的なティム・クック氏から期待される類のメッセージだ。しかし実際には、今回の選挙はAppleにとって計り知れない影響を与える可能性がある。ドナルド・トランプ氏が反対する個人情報の暗号化から、共和党政権下ではAppleにとって有利となる可能性のある法人税政策、そしてドナルド・トランプ氏が米国への製造業の回帰を公約しているものの具体的な提案がない製造業に至るまで、様々な影響が及ぶ可能性がある。

これについては別途詳しく書きます。それまでの間、BuzzFeedが掲載したクック氏のメール全文をご紹介します。

アップルCEOティム・クック氏の選挙後の従業員へのメール

チーム、

本日は皆様から大統領選挙について多くのお話を伺いました。候補者の個性が全く異なり、得票数もほぼ同数という政治競争ですから、選挙後、多くの方が強い感情を抱くのは当然のことでしょう。

私たちのチームには、各候補者の支持者を含む、非常に多様な従業員がいます。私たち一人ひとりがどの候補者を支持したかに関わらず、前進する唯一の方法は、共に前進することです。50年前、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の言葉を思い出します。「飛べないなら、走りなさい。走れなければ、歩きなさい。歩けないなら、這いなさい。しかし、何をするにしても、前進し続けなければならない。」この言葉は時代を超えて受け継がれており、前進することによってのみ素晴らしい仕事ができ、世界をより良くすることができるということを思い出させてくれます。

本日は今後の不確実性について議論されていますが、Appleの目指す北極星は変わっていません。Appleの製品は世界中の人々をつなぎ、お客様がご自身の生活や世界全体をより良くするための素晴らしいことを実現するためのツールを提供しています。Appleはすべての人に開かれた会社であり、米国および世界中のチームの多様性を尊重しています。外見、出身地、信仰、愛する人に関わらず、多様性を尊重しています。

私は常に Apple を一つの大きな家族として見てきました。同僚が不安を感じている場合は、ぜひ声をかけることをお勧めします。

一緒に前進しましょう!

宜しくお願いします、
ティム

Knowledge Network