iFixitによるAppleの新型iMac Proの分解レポート(https://www.ifixit.com/Teardown/iMac+Pro+Teardown/101807)が公開されました。どのコンポーネントがアップグレード可能で、どのコンポーネントがアップグレード不可能なのかがわかるので興味深いです。アップグレード可能なコンポーネントであっても、分解はなかなか大変です。

iMac Proは、Appleの最新プロ仕様デスクトップコンピュータです。ベースモデルは、8コアのIntel Xeon Wプロセッサ、32GBのRAM、1TBのSSD、Radeon Pro Vega 56グラフィックプロセッサ(8GB RAM)、5Kディスプレイを搭載しています。価格は4,999ドルからとなります。
アクセスパネルがないため、アップグレードには工具や時間がかかり、保証が無効になる可能性もあります。iMac Proの内部冷却システムが原因である可能性があります。ファンとエアチャネルの配置により、RAMチップやその他のコンポーネントに直接アクセスできません。
iMac Pro: アップグレード可能なパーツ
iMac Proを分解する覚悟があるなら、アップグレードできる要素はほんのわずかです。まずはRAMです。標準の288ピンDDR4 ECCメモリスティックを使用します。iMacからディスプレイを取り外せば、RAMスロットに簡単にアクセスできます。
次はIntel Xeon Wプロセッサです。このプロセッサはソケット式なので交換可能なはずですが、iFixitによるとチップはカスタム品である可能性があるとのことです。もしそうなら、同じカスタムラインのプロセッサが必要になります。つまり、同じプロセッサの上位コアバージョンしか使えなくなる可能性が高いということです。
iMac Pro: アップグレードできないパーツ
新しいiMac Proに搭載されているRadeonグラフィックプロセッサは、残念ながらアップグレードできません。回路基板に直接はんだ付けされたチップだからです。つまり、iMac Proを購入時に選択したビデオプロセッサが、その後の人生で必ず決められるものなのです。
iMac ProのデュアルSSDはユーザーがアップグレードできるはずなのに、実際にはそうではありません。ネジ1本で固定されているにもかかわらず、SSDはカスタム設計です。将来的にもっと大容量のSSDが欲しい場合は、今のところAppleに部品代とサービス料を支払う必要があるようです。
要するに、iMac Pro の RAM は、コンピューターを分解することに抵抗がないと仮定した場合、現在ユーザーがアップグレードできる唯一のコンポーネントだということです。