ヘブライ語版Siriの声を担当したガリット・グラ=フィニ氏が、Appleを相手取り25万シェケル(6万7000米ドル)の損害賠償を求めて訴訟を起こした。グラ=フィニ氏は、Appleが彼女の声の使用許可を求めなかったと主張している。
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アルゴリズムによって結合された音節
Wazeのヘブライ語音声も担当するグラ=フィニ氏は、Siriは「性差別的な言葉や敵対的な用語など、潜在的なヘイトスピーチを吐き出すように、彼女の姿を巧みに利用している」と述べている。これに対し、AppleはSiriは「アルゴリズムによって音節が繋ぎ合わされただけのもの」だと反論した。

グラ=フィニ氏は、2016年にアップルが買収したニュアンス・コミュニケーションズのために音声を担当した。彼女は、自分の音声の使用を「正当な」目的にのみ許可したと述べた。今年初め、彼女がアップルに連絡を取り、音声の削除を求めたところ、アップルはニュアンス買収によって取得した音声録音の使用許可がアップルに与えられたと述べ、要求を拒否した。
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