サムスン電子は、極めて先進的なエレクトロニクス製品を披露することで知られています。オールデジタルのCES 2021でのプレゼンテーションも例外ではありませんでした。ただし、これらの先進的なガジェットは、あっという間に現実のものになるかもしれません。AIとロボットを融合させ、サムスンは家庭で日々の生活を豊かにする3つのロボットを発表しました。

最新にして最高のロボット掃除機

サムスンが家庭向けロボット導入の第一歩として提案するのは、このエレクトロニクス大手による自動掃除機の新たな試みです。JetBot 90 AI+は2021年上半期に発売予定です。物体認識技術を用いて物体を分類し、最適な掃除方法を決定します。これで、ロボット掃除機によるペットの汚れ処理の失敗がなくなることを期待したいところです。

JetBotは内蔵AIに加え、LiDARと3Dセンサーを搭載し、ケーブルや小さな物体を識別して回避します。また、この家庭用ロボットは開口部の高さを検知し、テーブルやベッドの下など、低い場所にある物体を掃除するために自動的に下降します。

最後に、この掃除機にはカメラが搭載されており、SmartThingsアプリと連携しています。これにより、JetBot 90 AI+はご自宅の監視やペットの相棒として活躍します。

Samsung Bot Careは、自宅やオフィスでロボットの助けを可能にします

Samsungのロボット製品ラインナップにおける最新開発がBot Careです。AIを活用し、ユーザーの行動を学習し、それに応じた行動をとることができます。ロボットアシスタントとコンパニオンの両方の機能を備えたBot Careは、生活の細かな部分までサポートします。

このロボットはあなたのスケジュールと習慣を学習します。その情報をもとに、Bot Careは忙しい一日を乗り切るためのリマインダーをお届けします。例えば、座りすぎているときに、優しく休憩を促したり、自宅やオフィスに設置したこのロボットは、Zoomミーティングの開始時刻に合わせてタブレットを呼び出し、ビデオ会議をすることもできます。

Bot Handyを使えば、家事の自動化がさらに進む

CES 2021でサムスンが発表した3つ目のロボットには、より具体的な支援を提供するための手が搭載されています。また、高度なAIを搭載しており、物体を認識して持ち上げることができます。物体のサイズ、形状、重量は問いません。

さらに素晴らしいことに、Samsung Bot Handyは様々な物体の材質の違いを判別できます。つまり、グラスや皿などの物を持ち上げる際に、どれくらいの力で持ち上げれば良いか判断できるロボットが、ご家庭に誕生するのです。

家庭用ロボットは恐ろしい未来像か、それとも希望に満ちた未来像か?

サムスンの話はさておき、ロボットが家庭に居るという、より良い「当たり前」の考え方についてどう思いますか？ これほど「知性」と能力を備えたものを家に持ち込むという考えを、本当に受け入れられるかどうか、私には分かりません。SFの世界では既にアシモフのロボット工学第一法則を回避する方法が示唆されているので、これほどまでに情報を発信し、生活に影響を与えるほどの能力を持つロボットを信頼できるかどうかは分かりません。