Appleは本日、「Apple Music for Artists」と呼ばれるApple Music分析ツールをリリースしました。このツールにより、ミュージシャンはファンの購入履歴や視聴傾向に関するデータを確認できます。現在はベータ版で、数千人のミュージシャンに提供されています。Billboard誌によると、このツールは春にリリースされる予定です。
アーティストのためのApple Music
ミュージシャンはこのツールを使って音楽を最適化できるようになります。どの曲やアルバムが最も多く聴かれているか、どの曲が最もスキップされているか、そしてリスナーがiTunesでどの音楽を購入しているかなどを把握できるようになります。

しかし、ミュージシャンがアクセスできないのは財務情報です。Appleは財務データの追加を検討しましたが、ロイヤリティの計算方法が複雑なためか、現時点では含まれていません。
特にインディペンデントアーティストがこのツールを活用できるようになることを期待しています。カナダのR&Bシンガー、ダニエル・シーザーは次のように述べています。
少人数のチームを擁する真のインディペンデントアーティストである私たちにとって、音楽分析は不可欠です。どこで公演を行うか、制作した作品をどのように宣伝するかといった重要な決定を下す際に、メジャーレーベルによる詳細な市場調査に頼る余裕はありません。
ミュージシャンはダッシュボードを詳細に閲覧できます。世界地図上で、Apple Musicが展開されている115か国のいずれかをクリックすると、アーティストはそれぞれの国で自身の楽曲がどのように売れているかを確認できます。各都市でトップソングが見れるようになれば、アーティストはツアーをより効果的に計画できるようになります。